君ニ恋シテル
「あっ、そうだ…百合香ちゃん、あっちのお店はどうだった?何か買った?」

「…見ての通り、なんにも収穫なしよ。やっぱりDream dollが一番ね」

「そっか…。亜紀ちゃんは?」

「私もなんにも。逞も洋祐も気に入ったのがなくて、すぐお店出たんだー」

「そうだったんだぁ…」

それでみんな来るの早かったんだ。


もうちょっとてっちゃんと二人でいたかったな…。

なんて…。

緊張でほとんどまともでいれないくせにね。


右手で頭に軽く触れる。
てっちゃんの指先の感覚を思い出し、胸が熱くなった。





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