君ニ恋シテル
夏祭りのキス
みんなで出かけたあの日から、まだ間もないある日。
「やってるねー!夏祭り!なぁどこからまわる?何食べる?」
「ちょっと逞、はしゃぎすぎ」
私達は今、東山神社の夏祭りに来ていた。
子供みたいにはしゃぐ逞くんの横で、沙弓ちゃんが心配そうに辺りを見回す。
「あはは!ほんと逞楽しそう」
「超張り切ってんじゃん!」
そんな逞くんを見て、笑い声を上げる亜紀ちゃんと洋祐くん。
ほんと逞くん楽しそうだな。
沙弓ちゃんも笑顔だし。
二人を微笑ましく見つめていると、
「はぁーー」
隣から大きなため息が聞こえてきた。
「山本くんの考えは危険すぎて不安だわ」
と、不機嫌な声を出す百合香ちゃん。
ため息の正体は百合香ちゃんだった。
「この前みんなで出かけた時だって何度ハラハラしたことか」
「ゆ、百合香ちゃん」
逞くんに聞こえちゃうよ!
「ゆうにゃんだってそう思うでしょ?危なっかしいったらありゃあしない。まったく反省していない証拠だわ」
「んー…」
なんて答えたらいいのかわからない…。
「そんなこと言ってー、小沢ちゃんもばっちり浴衣着て張り切ってんじゃん」
「わっ、私は張り切ってなんかいないわ!」
私達の話を聞いていたのか、ニヤニヤしながら百合香ちゃんに話しかける亜紀ちゃん。
なぜ私達が夏祭りに来ているのか…
その理由は、逞くんから送られてきた一通のメールが始まりだった。
『みんなで撮影見に行きませんか(^O^)!?』
このメールが始まり。
今日この場所で、ドラマ『夏に恋して』の撮影が行われる。
逞くんは私達が見に行くことを、てっちゃんに一切話していない。
突然見に行って驚かせようと思ってるみたいだけど…。
ほんとに大丈夫なのかな?
百合香ちゃんと同じで、私も少し不安に思っていた。
でも、てっちゃんのことは見たいし…
あー、でも見れる自信がない!
だって、今日の撮影は…
「優奈っ!心の準備はOK?徹平のキスシーン!きゃあー!」
亜紀ちゃんの言葉に、急に心が重くなる。
そう、私達が見に来たのは、てっちゃんと西村陽花のキスシーン。
キスシーンがあるって噂は本当だった。
「やってるねー!夏祭り!なぁどこからまわる?何食べる?」
「ちょっと逞、はしゃぎすぎ」
私達は今、東山神社の夏祭りに来ていた。
子供みたいにはしゃぐ逞くんの横で、沙弓ちゃんが心配そうに辺りを見回す。
「あはは!ほんと逞楽しそう」
「超張り切ってんじゃん!」
そんな逞くんを見て、笑い声を上げる亜紀ちゃんと洋祐くん。
ほんと逞くん楽しそうだな。
沙弓ちゃんも笑顔だし。
二人を微笑ましく見つめていると、
「はぁーー」
隣から大きなため息が聞こえてきた。
「山本くんの考えは危険すぎて不安だわ」
と、不機嫌な声を出す百合香ちゃん。
ため息の正体は百合香ちゃんだった。
「この前みんなで出かけた時だって何度ハラハラしたことか」
「ゆ、百合香ちゃん」
逞くんに聞こえちゃうよ!
「ゆうにゃんだってそう思うでしょ?危なっかしいったらありゃあしない。まったく反省していない証拠だわ」
「んー…」
なんて答えたらいいのかわからない…。
「そんなこと言ってー、小沢ちゃんもばっちり浴衣着て張り切ってんじゃん」
「わっ、私は張り切ってなんかいないわ!」
私達の話を聞いていたのか、ニヤニヤしながら百合香ちゃんに話しかける亜紀ちゃん。
なぜ私達が夏祭りに来ているのか…
その理由は、逞くんから送られてきた一通のメールが始まりだった。
『みんなで撮影見に行きませんか(^O^)!?』
このメールが始まり。
今日この場所で、ドラマ『夏に恋して』の撮影が行われる。
逞くんは私達が見に行くことを、てっちゃんに一切話していない。
突然見に行って驚かせようと思ってるみたいだけど…。
ほんとに大丈夫なのかな?
百合香ちゃんと同じで、私も少し不安に思っていた。
でも、てっちゃんのことは見たいし…
あー、でも見れる自信がない!
だって、今日の撮影は…
「優奈っ!心の準備はOK?徹平のキスシーン!きゃあー!」
亜紀ちゃんの言葉に、急に心が重くなる。
そう、私達が見に来たのは、てっちゃんと西村陽花のキスシーン。
キスシーンがあるって噂は本当だった。