君ニ恋シテル
2人きりの夏祭り
◇夢野原公園◇
空が紫に染まり、夕暮れも終わりを告げる頃。
薄暗い景色の中、丸く浮かぶ赤色の提灯。
賑わう人々の笑顔が溢れる。
透明な噴水の水が、涼しい音をたてながらキラキラ輝き、屋台の光が反射して更にその煌めきを増していた。
「なあなあ、何食べる!?」
「もー、逞はほんと食い意地が張ってるんだからぁ」
そう言って、溜め息をつく沙弓ちゃん。
でも、どこか楽しそう。
私達はまた夏祭りに来ていた。
この前、いきなり逞くんから誘いの連絡が入り、みんなで出かけることに。
またみんなとの夏の思い出が増えると思うと、本当に嬉しい。
しかも…
「優奈っ、今日は徹平も一緒だし良かったね!」
「亜希ちゃん、声大きいっ…!」
そう、今日のお祭りはてっちゃんも一緒。
前回は撮影で一緒に楽しめなかったのもあって、逞くんは今回の夏祭りを計画したみたい。
ちらりと横を見ると、浴衣姿のてっちゃん。
…嬉しい。
本当に本当に、嬉しい。
一緒に夏祭りを楽しめるんだ…。
夢みたい…。
「今度こそ、みんな揃ったね。全員で浴衣!」
「だねっ」
「優奈、今日はほんと生き生きしてる。この前は凄く寂しそうだったのに」
「えっ…そうかな?」
そんなに寂しそうにしてた…?
「やっぱ徹平の力は凄いわぁ」
「…っ」
「いっぱい楽しもうね!」
熱くなった頬のまま、私は大きく頷いた。
次会えるのは旅行の時って思ってたから、旅行前にこんな素敵なことが起こるなんて…。
今年の夏、思いっきり満喫しなきゃね!
空が紫に染まり、夕暮れも終わりを告げる頃。
薄暗い景色の中、丸く浮かぶ赤色の提灯。
賑わう人々の笑顔が溢れる。
透明な噴水の水が、涼しい音をたてながらキラキラ輝き、屋台の光が反射して更にその煌めきを増していた。
「なあなあ、何食べる!?」
「もー、逞はほんと食い意地が張ってるんだからぁ」
そう言って、溜め息をつく沙弓ちゃん。
でも、どこか楽しそう。
私達はまた夏祭りに来ていた。
この前、いきなり逞くんから誘いの連絡が入り、みんなで出かけることに。
またみんなとの夏の思い出が増えると思うと、本当に嬉しい。
しかも…
「優奈っ、今日は徹平も一緒だし良かったね!」
「亜希ちゃん、声大きいっ…!」
そう、今日のお祭りはてっちゃんも一緒。
前回は撮影で一緒に楽しめなかったのもあって、逞くんは今回の夏祭りを計画したみたい。
ちらりと横を見ると、浴衣姿のてっちゃん。
…嬉しい。
本当に本当に、嬉しい。
一緒に夏祭りを楽しめるんだ…。
夢みたい…。
「今度こそ、みんな揃ったね。全員で浴衣!」
「だねっ」
「優奈、今日はほんと生き生きしてる。この前は凄く寂しそうだったのに」
「えっ…そうかな?」
そんなに寂しそうにしてた…?
「やっぱ徹平の力は凄いわぁ」
「…っ」
「いっぱい楽しもうね!」
熱くなった頬のまま、私は大きく頷いた。
次会えるのは旅行の時って思ってたから、旅行前にこんな素敵なことが起こるなんて…。
今年の夏、思いっきり満喫しなきゃね!