君ニ恋シテル
ーーー…
ーー…
「はぁー、やっぱここは静かで落ち着くねぇ」
亜紀ちゃんはそう言うと、アイスコーヒーを一口飲んだ。
お店を出た私達は、ファミレスに来ていた。
私達以外にお客のいない、ガランとした店内。
池田さん夫婦はやっぱり無愛想で…。
でも、優しいんだよね。
この前沙弓ちゃんと来た時、二人の優しさに気付いた。
冷たいと思っていた池田さん夫婦の雰囲気が、今では温かく見える。
最初来たときは、お店の温かい雰囲気と、池田さん夫婦の冷たい雰囲気に凄く違和感を感じていたけど、このお店の温かさは、池田さん夫婦の優しさが作り出していたんだって…やっとわかった。
私はなんだか自然と笑顔になった。
メロンソーダを一口飲み、アイスをパクリと食べる。今日はメロンクリームソーダを頼んでいた。
美味しいぃー!
その美味しさにますます笑顔になる。
「優奈、ご機嫌だね。ニコニコして。美味しい?」
にっこり顔の亜紀ちゃん。
「へっ…うん、美味しい!」
「ゆうにゃんはほんとおこちゃまね」
百合香ちゃんはサラッとそう言うと、アイスコーヒーを上品な仕草で飲む。
お、おこちゃま…。
なんとなくショックを受けていると、
「ゆうにゃん、あなたこのゲームに興味あるかしら?」
百合香ちゃんが携帯を見せてきた。
「…ゲーム?」
見ると画面には『幕末LOVE王子』とタイトルが書かれていて、浅葱色の羽織を着たキャラクター達が映っている。
これは…新撰組?
「何々ー?」
亜紀ちゃんも興味津々で携帯を覗きこむ。
「小沢ちゃん、乙女ゲームやるんだぁ!ってか新撰組好きなの?」
「ええ、特に沖田総司が好きなのよ。渡辺さんもやってみない?」
「そうなんだー。私はゲームはあまり…」
「そう…残念ね。ゆうにゃん、あなたは?面白いしオススメするわよ」
「あっ、うん。やってみようかな」
乙女ゲームは…好き。
新撰組も結構好きだったりする。
百合香ちゃんと同じで、特に沖田総司が好き。
ーー…
「はぁー、やっぱここは静かで落ち着くねぇ」
亜紀ちゃんはそう言うと、アイスコーヒーを一口飲んだ。
お店を出た私達は、ファミレスに来ていた。
私達以外にお客のいない、ガランとした店内。
池田さん夫婦はやっぱり無愛想で…。
でも、優しいんだよね。
この前沙弓ちゃんと来た時、二人の優しさに気付いた。
冷たいと思っていた池田さん夫婦の雰囲気が、今では温かく見える。
最初来たときは、お店の温かい雰囲気と、池田さん夫婦の冷たい雰囲気に凄く違和感を感じていたけど、このお店の温かさは、池田さん夫婦の優しさが作り出していたんだって…やっとわかった。
私はなんだか自然と笑顔になった。
メロンソーダを一口飲み、アイスをパクリと食べる。今日はメロンクリームソーダを頼んでいた。
美味しいぃー!
その美味しさにますます笑顔になる。
「優奈、ご機嫌だね。ニコニコして。美味しい?」
にっこり顔の亜紀ちゃん。
「へっ…うん、美味しい!」
「ゆうにゃんはほんとおこちゃまね」
百合香ちゃんはサラッとそう言うと、アイスコーヒーを上品な仕草で飲む。
お、おこちゃま…。
なんとなくショックを受けていると、
「ゆうにゃん、あなたこのゲームに興味あるかしら?」
百合香ちゃんが携帯を見せてきた。
「…ゲーム?」
見ると画面には『幕末LOVE王子』とタイトルが書かれていて、浅葱色の羽織を着たキャラクター達が映っている。
これは…新撰組?
「何々ー?」
亜紀ちゃんも興味津々で携帯を覗きこむ。
「小沢ちゃん、乙女ゲームやるんだぁ!ってか新撰組好きなの?」
「ええ、特に沖田総司が好きなのよ。渡辺さんもやってみない?」
「そうなんだー。私はゲームはあまり…」
「そう…残念ね。ゆうにゃん、あなたは?面白いしオススメするわよ」
「あっ、うん。やってみようかな」
乙女ゲームは…好き。
新撰組も結構好きだったりする。
百合香ちゃんと同じで、特に沖田総司が好き。