君ニ恋シテル
そういえば私、髪ボサボサだった!

浴衣も着崩れしてるし…!

わー!どうしようー!!
恥ずかしいぃ…!


さっきまでの温かい気持ちは消え去り、恥ずかしさでまたのぼせそうになる。


「優奈ちゃん、ほんと大丈夫なの?」

そんな私の姿を見て、逞くんが心配そうに言う。


「だ、大丈夫だよっ!」

あーもう最悪…!
こんなボサボサな姿を見られちゃったなんて…。


落ち込んでいると…

「ゆうにゃん、徹平くんと話せたからもうすっかり元気よね」

そう言って、百合香ちゃんがポンッと軽く肩を叩く。


百合香ちゃん何言って…!
恥ずかしい…!

チラリとてっちゃんの様子を伺うと、ニコッと優しく微笑んだ。


「っ…」

私は照れながら、ぎこちない笑みを浮かべる。



その後すぐてっちゃんと逞くんと別れ、私達は一旦部屋へと戻った。

ボサボサだった髪の毛を綺麗にととのえ、浴衣もしっかり着直す。

これで大丈夫かな…?


フラフラもなくなり、すっかり元通り。

…百合香ちゃんがさっき言った通りかも。

てっちゃんと話したら、元気になっちゃった…。
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