君ニ恋シテル
一歩入ると、そこにはまさに廃校といった感じの不気味な雰囲気が漂っていた。

薄暗くて、よく見えない…。
ただわかるのは、長い廊下の道が続いているってことだけ。


「怖いぃ」

「見えないよぉ…」

みんなびくびくしながら手探りで廊下を歩く。


「大丈夫、大丈夫。はいもっと早く歩いて」

グループに同行しているスタッフは全く怖くないのか、私達の背中をぐいぐい押す。

こ、怖い…。
足がすくんで上手く歩けない…。


そして…しばらく歩くと保健室へと辿り着いた。
シーツが破け、ボロボロになったベッド。
切り裂かれたかのような無惨な姿のカーテン。
目に入るもの全てに恐ろしさを感じた。

…気持ち悪い。
静けさの中、みんなの息遣いだけがやけに大きく聞こえる…。




と、次の瞬間!
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