君ニ恋シテル
「なんだよ、浩ちゃん。
また消えたし」

「まぁまぁ、いつものことだし」

逞くんがぶつぶつ文句を言うと、てっちゃんが笑いながら宥めた。


二人が会話してる…。
こんな間近で見ていられるなんて…。
転んじゃった子には悪いけど、思いがけないハプニングに感謝だよー。


「何やってんの!のんびり話してる場合じゃないよ!ほら早く握手!後ろつまってるんだから!」

スタッフの人が二人に声をかける。


二人は慌ててスタッフに謝ると、私のほうを見た。
< 60 / 679 >

この作品をシェア

pagetop