君ニ恋シテル
「徹平くん、お疲れ様~。隣いい?」

「どうぞ」

ニコッと微笑んで、私は徹平くんの隣の椅子に腰掛けた。


すると、少し離れた場所でアイスコーヒーを持ちオロオロしてる早見一郎の姿が目に入った。

チッ…。
思わず心の中で舌打ちをする。
マジで見ててイライラするんだけど…。


「こっちこっちー!」

私は早見一郎に笑顔で手招きをした。

と、慌ててこちらに駆け寄って来る早見。


「飲み物ありがとう!」

ニコリと微笑み飲み物を受け取ると、早く消えろと目で合図した。

察したのか、すぐに早見はその場を後にした。

…もう、ほんとめんどくさいんだから。


気を取り直して…

「徹平くんは何飲んでるのー?」

「メロンソーダ飲んでたよ」

「へぇー…」

ふーん。どんだけ好きなの?
っていうか緑川浩二も気遣いが足りないんじゃない?
毎回徹平くんにメロンソーダ飲ませていい加減飽きるじゃん。
きっと徹平くんは優しいから言えないんだ。


そんなことより…

「徹平くん、最近そのネックレスよくつけてるけど、もしかして彼女からのプレゼント?」

「えっ、違うよ」

「そうなんだー。じゃあ彼女はいないってことだよね…?前から気になってたんだけど、中々聞けなくて…」

「うん」

ほんとかなぁ…?
彼女いようがいまいが最初からそんなの関係ないと思ってたけど。
一応徹平くんの言葉を信じることにした。


もしいたとしても…奪えばいいだけの話。
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