君ニ恋シテル
大事件
Boy★2の全国ツアーも大成功で幕を閉じ、毎日が穏やかに過ぎていた。
あの旅行の日から、てっちゃんとは会えていない。
そんなに日は経っていないのに、もうてっちゃんに会いたくてたまらない自分がいた。
今度会えるのはいつだろう…?
毎日そんなことを考え過ごす日々。
そんな矢先、事件は突然起こった。
「…」
テレビに釘付けになる私。
『今話題のドラマ、夏に恋して主演の2人!Boy★2 武藤徹平、西村陽花、熱愛!』
胸にズキンと強い衝撃が走る。
えっ、待って。何…嘘でしょ…?
心臓が煩く暴れて、息がつまりそう…。
ただただ呆然と画面を見つめる。
というか、前にも同じような場面に遭遇したような…。
あ、わかった!逞くんと沙弓ちゃんの時…!
って、のんきに手叩いてる場合じゃない!
…テレビによると、今日発売される雑誌に2人の記事が掲載されているらしい。
『美男美女カップルですねー。微笑ましいです』
テレビの人の言葉が胸に突き刺さる。
…苦しい。
違うよね?デマだよね?
本人に確かめればいい話だけど…ダメ、無理。聞けないよ…。聞けるはずがない。
観てるのがたえられなくなった私はテレビを消した。
………。
泣きそう…。
すると、静まり返った部屋に突然携帯の着信音が鳴り響く。
百合香ちゃんから電話だ…。
「もしもし」
『もしもしゆうにゃん!?あなたテレビ観てた!?徹平くんと西村陽花の!』
「うん、観たよ…」
『なんなのよあれは!?』
「さあ…」
『さあ…って、あなたよくそんな落ち着いていられるわね!』
「お、落ち着いてないよっ!全然!」
今にも泣き出しそうなんだから…。
もしもこれが事実だったら、私はどうしたらいいのだろう…。
もしそうだったら…普通でいれる自信がない。
これからどんな顔でてっちゃんに会えばいいのだろう。
そして何より、てっちゃんのことを好きな気持ちはどうしたらいいの…?
不安が波のように押し寄せて止まらない。
『ちょっとゆうにゃん聞いてるっ!?』
…っ!
「ごめんっ!…えっと、何?」
『もうっ、今から会えるかって言ったのよ』
「今から?…うん、大丈夫だけど」
電話を切ると私は大きく溜め息をついた。
気が重いまま、のろのろと出かける準備を始めた。
あの旅行の日から、てっちゃんとは会えていない。
そんなに日は経っていないのに、もうてっちゃんに会いたくてたまらない自分がいた。
今度会えるのはいつだろう…?
毎日そんなことを考え過ごす日々。
そんな矢先、事件は突然起こった。
「…」
テレビに釘付けになる私。
『今話題のドラマ、夏に恋して主演の2人!Boy★2 武藤徹平、西村陽花、熱愛!』
胸にズキンと強い衝撃が走る。
えっ、待って。何…嘘でしょ…?
心臓が煩く暴れて、息がつまりそう…。
ただただ呆然と画面を見つめる。
というか、前にも同じような場面に遭遇したような…。
あ、わかった!逞くんと沙弓ちゃんの時…!
って、のんきに手叩いてる場合じゃない!
…テレビによると、今日発売される雑誌に2人の記事が掲載されているらしい。
『美男美女カップルですねー。微笑ましいです』
テレビの人の言葉が胸に突き刺さる。
…苦しい。
違うよね?デマだよね?
本人に確かめればいい話だけど…ダメ、無理。聞けないよ…。聞けるはずがない。
観てるのがたえられなくなった私はテレビを消した。
………。
泣きそう…。
すると、静まり返った部屋に突然携帯の着信音が鳴り響く。
百合香ちゃんから電話だ…。
「もしもし」
『もしもしゆうにゃん!?あなたテレビ観てた!?徹平くんと西村陽花の!』
「うん、観たよ…」
『なんなのよあれは!?』
「さあ…」
『さあ…って、あなたよくそんな落ち着いていられるわね!』
「お、落ち着いてないよっ!全然!」
今にも泣き出しそうなんだから…。
もしもこれが事実だったら、私はどうしたらいいのだろう…。
もしそうだったら…普通でいれる自信がない。
これからどんな顔でてっちゃんに会えばいいのだろう。
そして何より、てっちゃんのことを好きな気持ちはどうしたらいいの…?
不安が波のように押し寄せて止まらない。
『ちょっとゆうにゃん聞いてるっ!?』
…っ!
「ごめんっ!…えっと、何?」
『もうっ、今から会えるかって言ったのよ』
「今から?…うん、大丈夫だけど」
電話を切ると私は大きく溜め息をついた。
気が重いまま、のろのろと出かける準備を始めた。