君ニ恋シテル
こうしてると、自然とあの日のことを思い出す。
イベントがあったあの日、流れ星を見た夜のことを。
ちょうどこんなふうに、逞と2人お酒を飲んで…。
あの時はまだ優奈ちゃんとは今みたいな関係じゃなかったんだよな。
懐かしい記憶が鮮やかに蘇る。
あの日からもう数か月が経った。
色んな事が目まぐるしくやってきて…そしてあっという間に今になった。
「あーやっぱビールは上手いよなあ。最高ー!夜風も涼しいし最高ー!」
「逞また飲み過ぎんなよ」
「大丈夫だって!俺、酒強いから酔わないもん」
「…」
いつもベロベロになってんじゃん…。
「なんだよその目はー!」
「いや別に。俺戻るわ」
逞をベランダに残し一人部屋に戻る。
ソファーに深く座り込み、携帯を見ると、小さく溜め息をついた。
メールの画面を開き、文章を考える。
………。
ダメだ全然まとまらない。
酎ハイを飲もうと缶を口に運ぶ。
あれ…?空だ…。
いつの間にかピーチの酎ハイは空っぽににっていた。
たまにはもう一本飲もうかな…。
立ち上がり、キッチンへ向かう。
冷蔵庫を開け逞が買ってきたビールに手を伸ばした。
またソファーに座り、携帯とにらめっこ。
ビールを飲みながら文章を考える。
書いては消して、書いては消して。
そうしてるうちに、ビールはどんどん減っていった。
あっという間にビールも飲み終わってしまい…
「やば…」
なんか、くらくらしてきた。
それに…凄く眠い。
携帯の画面がぼやけて見える。
少しだけ、目をつむった。
………。
次の瞬間、体が傾く感覚がして、自分がソファーに横になっていることに気付く。
やべ…これじゃあ逞のこと言えないな。
「よっしゃ!もう一本飲むぞー!…ん?徹平寝てる?徹平がこんなになっちゃうなんて珍しいー…。なんだよ、もう一本飲んでたのかよ。普段飲まないくせに一気に飲むから…」
仕方ねーなって逞の声が聞こえた。
その後、体に何かがかかる感覚がして…。
あ…毛布かけてくれたんだ。
いつもと逆だな…。
朦朧とする意識の中、俺は心の中で逞にお礼を言った。
「優奈ちゃんのこと考え過ぎて酒飲み過ぎるって、徹平も可愛いとこあるんだなあ。ははっ」
また何か逞が独り言を言っていたような気がするけど、今度はよく聞こえなかった。
そして…俺は携帯を握りしめたまま、深い眠りに落ちていた。
.
イベントがあったあの日、流れ星を見た夜のことを。
ちょうどこんなふうに、逞と2人お酒を飲んで…。
あの時はまだ優奈ちゃんとは今みたいな関係じゃなかったんだよな。
懐かしい記憶が鮮やかに蘇る。
あの日からもう数か月が経った。
色んな事が目まぐるしくやってきて…そしてあっという間に今になった。
「あーやっぱビールは上手いよなあ。最高ー!夜風も涼しいし最高ー!」
「逞また飲み過ぎんなよ」
「大丈夫だって!俺、酒強いから酔わないもん」
「…」
いつもベロベロになってんじゃん…。
「なんだよその目はー!」
「いや別に。俺戻るわ」
逞をベランダに残し一人部屋に戻る。
ソファーに深く座り込み、携帯を見ると、小さく溜め息をついた。
メールの画面を開き、文章を考える。
………。
ダメだ全然まとまらない。
酎ハイを飲もうと缶を口に運ぶ。
あれ…?空だ…。
いつの間にかピーチの酎ハイは空っぽににっていた。
たまにはもう一本飲もうかな…。
立ち上がり、キッチンへ向かう。
冷蔵庫を開け逞が買ってきたビールに手を伸ばした。
またソファーに座り、携帯とにらめっこ。
ビールを飲みながら文章を考える。
書いては消して、書いては消して。
そうしてるうちに、ビールはどんどん減っていった。
あっという間にビールも飲み終わってしまい…
「やば…」
なんか、くらくらしてきた。
それに…凄く眠い。
携帯の画面がぼやけて見える。
少しだけ、目をつむった。
………。
次の瞬間、体が傾く感覚がして、自分がソファーに横になっていることに気付く。
やべ…これじゃあ逞のこと言えないな。
「よっしゃ!もう一本飲むぞー!…ん?徹平寝てる?徹平がこんなになっちゃうなんて珍しいー…。なんだよ、もう一本飲んでたのかよ。普段飲まないくせに一気に飲むから…」
仕方ねーなって逞の声が聞こえた。
その後、体に何かがかかる感覚がして…。
あ…毛布かけてくれたんだ。
いつもと逆だな…。
朦朧とする意識の中、俺は心の中で逞にお礼を言った。
「優奈ちゃんのこと考え過ぎて酒飲み過ぎるって、徹平も可愛いとこあるんだなあ。ははっ」
また何か逞が独り言を言っていたような気がするけど、今度はよく聞こえなかった。
そして…俺は携帯を握りしめたまま、深い眠りに落ちていた。
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