君ニ恋シテル
「おーい徹平、何してんだ?早く行くぞ」
浩ちゃんの声を合図に、てっちゃんは目をそらし歩き出した。
ほっと息をつく。
ビックリした…。
ドキドキと胸の鼓動が早い。
どんどん小さくなってゆく、てっちゃんの後ろ姿。
しばらくすると、完全に見えなくなった。
「あー、ほんとビックリしたねー!」
「そうね、まさかこんなことが起こるなんて…生きた心地がしなかったわ」
「そう言ってるわりには…顔がにやついてるけど?」
「うるさいわね!渡辺さんはいつも一言多いのよ失礼しちゃう」
「あはは。でもさ、結局あの雑誌はデマだったってことだよね。良かったじゃん優奈!私が言った通りだったでしょ?」
「うん…そうだね!」
本当に良かった…。
心からそう思った。
「しかも西村陽花、完璧振られてたし!」
「いい気味だわ。でも、西村陽花も浩ちゃんも私が徹平くんと付き合ってるって勘違いしたままになっちゃったわね…」
「小沢ちゃん顔が笑ってるよ!」
「だから笑ってないわよ!」
二人のやり取りに、思わず笑みがこぼれる。
ずっと気になってた、てっちゃんと西村陽花のこと。
こんな形で一気に解決することになるなんて、思ってもみなかった。
心に引っかかってたモヤモヤが…スーッと消えてゆく。
「よし!部屋に戻って歌い直そう!」
「そうね、とことん朝まで盛り上がりましょう!ね、ゆうにゃん」
「うんっ!」
この日は予定通り、朝まで三人で楽しんだ。
いっぱい歌って、声もガラガラ…。
だけど、来たときとは比べものにならないくらい、心は軽やかになっていた。
ーーー…
ーー…
そして…
その後放送されたドラマ『夏に恋して』の最終回は、今までで一番の視聴率で幕を閉じた。
ある意味これも、熱愛報道の効果だったのかも?しれない。
浩ちゃんの声を合図に、てっちゃんは目をそらし歩き出した。
ほっと息をつく。
ビックリした…。
ドキドキと胸の鼓動が早い。
どんどん小さくなってゆく、てっちゃんの後ろ姿。
しばらくすると、完全に見えなくなった。
「あー、ほんとビックリしたねー!」
「そうね、まさかこんなことが起こるなんて…生きた心地がしなかったわ」
「そう言ってるわりには…顔がにやついてるけど?」
「うるさいわね!渡辺さんはいつも一言多いのよ失礼しちゃう」
「あはは。でもさ、結局あの雑誌はデマだったってことだよね。良かったじゃん優奈!私が言った通りだったでしょ?」
「うん…そうだね!」
本当に良かった…。
心からそう思った。
「しかも西村陽花、完璧振られてたし!」
「いい気味だわ。でも、西村陽花も浩ちゃんも私が徹平くんと付き合ってるって勘違いしたままになっちゃったわね…」
「小沢ちゃん顔が笑ってるよ!」
「だから笑ってないわよ!」
二人のやり取りに、思わず笑みがこぼれる。
ずっと気になってた、てっちゃんと西村陽花のこと。
こんな形で一気に解決することになるなんて、思ってもみなかった。
心に引っかかってたモヤモヤが…スーッと消えてゆく。
「よし!部屋に戻って歌い直そう!」
「そうね、とことん朝まで盛り上がりましょう!ね、ゆうにゃん」
「うんっ!」
この日は予定通り、朝まで三人で楽しんだ。
いっぱい歌って、声もガラガラ…。
だけど、来たときとは比べものにならないくらい、心は軽やかになっていた。
ーーー…
ーー…
そして…
その後放送されたドラマ『夏に恋して』の最終回は、今までで一番の視聴率で幕を閉じた。
ある意味これも、熱愛報道の効果だったのかも?しれない。