君ニ恋シテル
「今日は楽しい一日だったなあ」

「うん!ほんと」

ほんとに、ほんとだよ。
最高の一日だった。


「逞も凄い喜んでたし、良かったよ」

「そうだね。久々にみんなで集まれたし私も嬉しかったよ」

そう言うと、いつものようにニコッと微笑むてっちゃん。 


…っ。


本当に…いつもいつも、てっちゃんは私の心をこんなにも動かす。


夜風がてっちゃんの髪をサラサラと揺らした。それが凄く綺麗で、胸がきゅーっとなる。

急に恥ずかしくなって、目をそらす。


「…また前みたいにみんなで遊びに行ったりしたいね!」

恥ずかしさを誤魔化すように、話を続けた。


「うん、行きたいね」

「ねっ!どこがいいかなぁー」

思考を巡らせるふり。
本当はドキドキを誤魔化したいだけ。ばれないように明るく話す。




だけどこの後のてっちゃんの言葉で、私のドキドキは更に増すことになる。
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