君ニ恋シテル
「嬉しいな」

「え…」

俯いてた顔を、ゆっくりと上げる。
すると、柔らかな笑みを浮かべたてっちゃんと目が合った。


「嬉しい」

ニコリと笑って、もう一度そう言うてっちゃん。


…っ。
嬉しいって、ほんと?

引かないんだ…。


そんなこと言われたら、嘘でも期待しちゃうよ。
顔が熱い…。




外ではまだ花火が上がってる。
ハートの花火が上がるのが見えた。
ドキドキは増していくばかり。




もうすぐ観覧車は頂上。
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