君ニ恋シテル
「はい、できた」

「あ、ありがとう」


てっちゃんと私の首もと。
お揃いのネックレスがキラリと光る。

ずっと一緒につけるのを夢見て憧れていたのに、いざそうなると凄く照れてしまう。


「よく似合ってるよ」

そう言って、てっちゃんは私の頭をポンポンしてくれた。

ヤ、ヤバイ…くらくらする。


「最初からお揃いって言ってくれればよかったのに」

「言えないよ!恥ずかしいし…それに勝手にお揃い買っちゃうなんて嫌だと思われるかなーとか…」

「そんなことないよ。俺は嬉しいけど」

「ほんと…?」

「ほんと」

キュンってなった。
どうしたらいいんだろう。
とにかく、大好き。


お揃いってバレちゃって、顔から火が出るほど恥ずかしかったけど…良かった。

これも、テディのおかげだね。
思いがけないハプニング。

ありがとうの想いを込めて、さっきてっちゃんが私にしてくれたように、テディの頭を優しくポンポンした。



そして…

帰りに初めて二人でプリクラを撮った。
前にみんなでは撮ったけど…今回は二人だけだから、なんだか特別。
てっちゃんとの距離がとても近くて…ドキドキした。

やっぱり、ぎこちない笑顔の私。
でも、嬉しい。宝物がまた一つ増えた。





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