君ニ恋シテル
いよいよ明日はクリスマスイベントの日。

そして明後日25日は、私の誕生日とクリスマスを兼ねていつものファミレスでパーティーをすることになっていた。

二日連続、楽しいことが待ってる!



夜、ワクワクしながら明日のイベントのことを考える。

明日は会場でCDを買うことにしていた。
会場で買うと特別に特典のステッカーが貰えるらしい。
これは絶対大混雑になりそう…。

てっちゃん、どんな曲を作ったのだろう?
明日、初披露だからとっても楽しみ。


そんなことを考えていると、携帯が鳴った。
こんな時間に誰からだろう…?

えっ!てっちゃん!?

緊張しながら、急いで通話ボタンを押す。


「…もしもし」

「あ、優奈ちゃん?遅くにごめんね」

「ううん!全然大丈夫!まだ起きてたし」

「そっか」

久々に聞く、てっちゃんの声。
いつものことだけど、必要以上に緊張してしまう。


「てっちゃんもまだ起きてたんだね」

「うん、今仕事終わって帰ってきたところ」

「そうなんだ!お疲れ様」

凄い頑張ってるなぁ。
忙しいのは嬉しいことなのかもしれないけど、体調が心配。


「遅くまで大変だね。体調には気をつけてね」

「ありがとう。でも、優奈ちゃんの声聞いたら、疲れ吹き飛んだかも」

…!

「そ、それは良かった…!」

ビックリした…まさかこんなこと言ってもらえるなんて思ってなかったから。
…顔が熱い。


その後、なんて言ったらいいのかわからなくて。

すると、

「…優奈ちゃんの声聞きたいなって思ってたから、かけて良かった」

…っ!もう、どうしたらいいの?
嬉しすぎるよ…。 


「私も…!てっちゃんの声聞けて嬉しい…!」

勇気を出して言ってみた。
凄く、ドキドキしてる…。


「ありがとう」

優しい声。私の大好きな、てっちゃんの声。
耳がくすぐったい。

頬がぽっと熱くなるのがわかった。
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