キミと一緒に、未来も -幕末にタイムスリップ-
左右交互に、前後に動かしてみるが意味なし。
縄はきつく結ばれていて、ほどけそうになかった。
…このままじゃ、最終的に殺されるんじゃ…。
怖くなって、涙があふれてきた。
"逃げなきゃ"
それしか浮かばない脳内。
とにかく、縄をはずそうと必死になる。
「どれだけがんばっても、はずれないよー?」
!!!!!??
誰も入ってきていないはずなのに、突然後ろから声がして心臓が止まりかける。
慌てて振り返り、声の主を確認。
「びっくりした?僕、はじめから居たんだけどなー(笑)」
…あれ…?
この、顔…確か見たことある…。