キミと一緒に、未来も -幕末にタイムスリップ-
「実は、父さんな、」
…嫌な予感がした。
何故なら、真剣な表情の中に
少し照れくさそうな表情も紛れていたから。
「…やめ「結婚することになった。」
…ああ。やっぱり。
実家に住んでたのに、急にマンションに引っ越して。
おかしいと思ったんだ。
「実は今日、来てるんだ。…あってくれるよな?」
…は?ふざけないでよ。
会いたくないよ、そんなの。
「美由紀、来て良いぞ」
私は嫌になってうつむいたのを
OKサインと勘違いした父は、再婚相手の美由紀という女を呼んだ。
ドアが開き、見たことのない女が私を睨みつけるように立っていた。
「あぁ、あなたが琴葉ちゃん…どうも。」