キミと一緒に、未来も -幕末にタイムスリップ-
…私、トラックにはねられたのに…
「どこも痛くない…!!」
目が覚めたときだって、頭が少し痛かっただけだった。
首も腕も足も胴も…
あんな大型トラックに真正面からはねられたはずなのに、不思議とどこも痛まない。
「さっきから何を言っている!!」
「副長さん、私に手当てかなにかしましたか?」
切れ気味なんてお構いなし。
"副長"に慌てて質問してみる。
「…あ?手当て?倒れていただけでどこも怪我などしていなかったが…?」
聞いた瞬間、胸騒ぎがした。