キミと一緒に、未来も -幕末にタイムスリップ-
「私、だって…トラックに!!」
「トラック…?」
"副長"はまるでトラックを知らないかのように顔をしかめた。
その隣にいる"沖田"もまた、同じだった。
「…ま、さか…!!」
この瞬間に、自分の身になにが起きたか、一つだけ。
有り得ないけど一つだけ可能性が無くもないものが浮かんできた。
「…あの、一つ聞いてもいいですか…。」
だって、トラックも知らなくて。
「なんだ?」
制服の事を着物って言って。
「今って、何年、ですか…?」
部屋も"副長"と"沖田"の着ている服も和風で。
これって、
「何故そのようなことを聞く?」
やっぱり…
「いいから!!」
やっぱり…!!
「…慶応2年だが?」
…。