キミと一緒に、未来も -幕末にタイムスリップ-
「…未来、か…」
涙目で、じきにキレそうな副長さんとにらめっこしていた私を見て、クスッと沖田さんが笑いながらつぶやいた。
「土方さん、以外とあり得るかもですよ?だって未来、なんでしょ?(笑)」
「総司!てめぇまで…っ」
いや、沖田さんの言い分は少し違う気が…。
だって、それじゃあまるで私が望んでここへやってきたみたいじゃない。
「…私は、」
黙っていた私が急にしゃべりだし、2人が一気にこちらを向く。
黙って聞いてくれるようだったので、話を続ける。
「私は、望んでここへ来た訳じゃないんです…。」