キミと一緒に、未来も -幕末にタイムスリップ-
どうして確かめなかったんだろうか。
そうだ、携帯があるじゃない。
まだタイムスリップした、ということが半信半疑だった私は、携帯を開いて、
受信電波が圏外なら本当に諦めようと決意した。
幕末はまだこんな機械がないなら電波もないはず。
一本でもたってりゃここは現代よ。
この人達は誘拐犯で、私は警察に通報して誘拐犯は逮捕。
「うん、まだ可能性を捨てちゃだめよ!!」
次々と独り言を言っている私の横で沖田さんがぽかんとしている。
でも、今はかまってられない。
「阪井琴葉、いきまーす!!!!!!」
深呼吸して、携帯を開き、受信電波を確認。