キミと一緒に、未来も -幕末にタイムスリップ-
「…っ」
それ以上、言い返せなかった。
「さっきから睨みつけてきて。気分悪いわ」
胸まで伸び、ウェーブがかかった金髪を指先でいじる。
「私達の子供は、優しい子に育てましょうね?こんな子みたいにならないように」
…
…え、今、なんて…?
「…子供…?パパ、どういうこと…?」
だんだんと手足が震えてくる。
美由紀は勝ち誇ったように鼻で笑い、腕を組んで私を見下す。
「…実は、な。美由紀のお腹には今」
…やめて
…止めて、ヤメテヤメテ
「2ヶ月になる、赤ちゃんがいるんだ」