キミと一緒に、未来も -幕末にタイムスリップ-
「琴葉!!!何するんだ!!!」
パパは目を見開き、興奮で顔を真っ赤にして怒鳴り散らす。
腹を抱え苦しそうにしゃがみ込む美由紀に、必死に、大丈夫か、大丈夫かと声をかけていた。
「あん、た…!!」
泣きながら、さっきより強く睨みつけてくる美由紀と、息を荒くして立ち尽くす私。
「…琴葉、」
父が立ち上がり、私の名前を呼んだ。
この先、何を言われるか、怖くなった私は、玄関を飛び出した。