キミと一緒に、未来も -幕末にタイムスリップ-
「…にしても、不思議な所だなー。」
なんていうか、雰囲気が。
…まあ、どうでもいいけど。
石を重ねて作られた、趣のある階段を一段とばしで降りる。
全部で15段くらいだろうか。
ラスト2段、というところ、つまりは3段目でたちどまり
これくらいならいける、
と、一度深呼吸をして思いっきりジャンプ。
私は見事に着地し、道路に飛び出した。
…と同時に車のクラクションが聞こえてくる。
はっ、と音の方をみると大型トラックが私目掛けて一直線。
瞬間、思考も視界も、全てがスローモーションになり、
【ドンッ】
…全てが真っ暗になった。