ナンパ男との恋3
はぁ・・・・・。
輝樹を送り出すまで
張り詰めた糸が切れたように
朝から 大きなため息がこぼれてしまう。
考えたって、気にしてたって
どうなる問題でもないのに
考えて、落ち込んで
自分の気持ちを誤魔化すように
プラスに考えようとして、
また考えて・・・・
やっぱり落ち込んで。
なーにやってんだ、私・・・。
ベッドに横になった途端
携帯が鳴り
目をやると、
・・・美香?
こんな朝から
珍しい・・・・
「もしもし?」
「春菜?あんた何してんのよ!」
美香の勢いのある言葉に
思わずタジタジになってしまう。
「え・・何してるって・・
テレビ観てるけど・・」
「はぁ!?まさか まだ家なわけ!?」
「うん?え?約束してたっけ・・?」
「何バカな事言ってんの!
卒業式、今日!」
「・・・卒業式?」
!?!?
「あー!!え、あ・・
ど、どうしよ・・!?」
「今すぐ、大急ぎで早く!!」
「あ、うん」
いろんな事がありすぎて
卒業式自体
頭からとんでしまっていた・・・
あーもう!
ほんと
私ってば 何してんのよ・・。