ナンパ男との恋3
「佐々木さん何飲む?
付き合ってくれたお礼に
おごってあげる」
「じゃあ・・お言葉に甘えて・・
ありがとう」
「いえいえ」
ジュースを買い
部屋に戻る途中で
他の部屋の扉が ちょうど開き
ゴンッ!!
思いっきり
私の体に ぶち当たった。
「あっ、すいません。
大丈夫ですか?」
「大丈夫です・・・
こちらこそ すいません・・」
と 歩き始めようとすると
「ほんとに大丈夫?」
心配そうに ついてくる。
「大丈夫です」
「・・・春菜ちゃん?」
その言葉に顔を上げると
見覚えのある顔・・・
でも、名前が思い出せない。
「春菜ちゃんでしょ?
俺だよ、雄介」
あぁ・・そうだ。
たしか・・・
「ナンパで知り合った人だ」
「ビーンゴ。覚えててくれた?
何年ぶりだっけー?
2年?3年?ぶりくらい?」
そうだ、輝樹と ちょうど知り合った頃・・・
エッチさせなかったら
連絡途絶えがちになって
しょせんナンパ男だよね、っていう典型的な男だった記憶がある。