ナンパ男との恋3
「何、そんな酔っ払いに見える?」
更に顔を近づけ
あと数センチで唇が触れそうな距離だ。
「そ・・・そんなわけじゃ・・
ただ・・・」
「ただ?何?」
「こ、こんな輝樹珍しいから・・」
そう言うと
少し笑みを浮かべ
おでこと、おでこをつけると
「春菜の前じゃ たまぁ~に
抑えきかねぇんだわ。
で・・・いつまで
この おあずけ状態ガマンすりゃいい?
俺としては
今すぐにでも その減らず口を塞いでやりてぇんだけど?」
「減らず口って・・・・」
「ほら、また・・・」
「だ・・・だって・・」
「ん?嫌なら突き飛ばしていいんだぞ?
この前みたいに。」
「あれは・・・」
サキさんの匂いが・・・
「あれは?・・」
「何でもない・・・」
「んじゃ、ちょっと黙っとけ。」
そういうと
輝樹の唇が 私の唇を塞ぎ
長い長いキスに
ただでさえ
寝ぼけていた 頭が
ますます ぼーっとなってしまう。