ナンパ男との恋3

「きゃっ・・・」

私を放り投げたと同時に

電気を消すと、
外からの月明かりで
うっすらと 
輝樹が シャツを脱ぐ姿が見え
その姿に 心臓が飛び出るんじゃないかってくらい
ドキドキするのに
目が離せない・・・


「何、そんな凝視されると
照れるんだけど?」

そう言いながら
私の上に被さるようにして、
顔の前に顔があるという状況に
思わず 
輝樹の髪に手をかけると


「どうしてほしい?」


「え・・あ・・あの・・」


月明かりで 輝樹の顔が
はっきりと見えすぎて
恥ずかしいとか そんな範囲をとっくに超えて
目がそらせない・・・。


「ったく、そんな目で見てると ますます いじめるぞ?」


「そんな目って・・・」


「ほら、どうしてほしい?」


唇が触れるか触れないか
そんな至近距離で
私の答えを 笑みを浮かべながら待つ姿は 
まさしく 
私をいじめてるのだろう。










< 183 / 216 >

この作品をシェア

pagetop