ナンパ男との恋3
立ち上がると
パサッ・・・と
毛布が下へ落ち
「え?え!?」
とっさに
しゃがみ込むと
輝樹が毛布の裾を踏んで
声を殺すように笑っている。
「もう!何で
そんな事ばっかりすんの!?」
毛布を体に巻きつけながら
輝樹を睨むと
「好きすぎて ムカツクから?」
あっけらかんと
意味不明な言葉が返ってきて
「・・・は?」
思考回路停止中・・・・。
「ほら、風邪ひくから
さっさと風呂入ってこい」
そう言いながら
私の頭を撫でると
いつも座る場所へ
座りなおした。
「あ、うん・・・」
やっぱり、
輝樹って・・・
いまいち つかめない。
っていうか、
何を考えてるのか
想像すらつかない・・。
そもそもムカツクって何?
でも、好きすぎて?
好き?私の事?
でも、ムカツク?
ダメだ。全然 意味分かんない。