ナンパ男との恋3

「ありがと・・・」

「・・・何が?」

「伝言・・・」

「あぁ、別に・・・」


電話がきたから
早く帰ってきたって事じゃないかもしれないけど・・・


何となく・・・

いつもと違う輝樹を思い返すと・・・

もしかして
正樹くんと働くって聞いて・・
月曜日から仕事って聞いて
心配してくれたんだろうか。

それとも
私の携帯の電源が入ってないって聞いて 心配して帰ってきてくれたんだろうか・・・
なんて・・・。

どっちにしても
少し・・・ううん、
かなり うれしくなってしまう自分がいる。

ただ単に
気まぐれで早く帰ってきたのかもしれないけど・・・

「何ニヤついてんだ?」

「ううん、何でもない」

「ほら、髪ちゃんと拭かねぇと風邪ひくぞ」


そう言いつつ 乱暴ながらに
私の髪を拭いてくれる輝樹を見てると

やっぱり、

輝樹の事

絶対 嫌いになんてなれない。

表面に出ない優しさというもの自体
輝樹にしかできない事だもん・・・。

つくづく・・・・

普通の男には
ありえない行動ばかり・・。

だからこそ
何考えて、どんな行動おこすのかが
ぜんっぜん
想像できないけどさ・・。







< 191 / 216 >

この作品をシェア

pagetop