ナンパ男との恋3
あの女の人の事が気になって
寝つきが悪かったという事もあり、
眠れないままの私は
思わず、寝たふりをしてしまった。
寝ていた輝樹は
驚いたのか
飛び起き、通話ボタンを押したらしく
静まり返った部屋には
「もしもし?輝樹?」
女の人の声が
受話器越しから聞こえる。
私の様子を伺いながら
輝樹が そっと
ベッドから降り、
「外出るから待っとけ」
と小声で 電話の人に言うと
物音もたてず
外へと出て行った。
数分後、
電話を終えて
中に入ってくると
「春菜、春菜」
「んー?どうしたの?」
今、起きたように
演技をする私。
「ちょっと
出てくるから」
「え?今から?
どこに?」
「ダチんとこ。
そんまま仕事行くから
弁当とかいいから」
「あ、うん・・・
分かった」
分かった・・・
分かった・・・
分かるわけないじゃん・・・
遠ざかっていく
輝樹の車の音を聞きながら
一人、布団に潜り込んだ。
寝つきが悪かったという事もあり、
眠れないままの私は
思わず、寝たふりをしてしまった。
寝ていた輝樹は
驚いたのか
飛び起き、通話ボタンを押したらしく
静まり返った部屋には
「もしもし?輝樹?」
女の人の声が
受話器越しから聞こえる。
私の様子を伺いながら
輝樹が そっと
ベッドから降り、
「外出るから待っとけ」
と小声で 電話の人に言うと
物音もたてず
外へと出て行った。
数分後、
電話を終えて
中に入ってくると
「春菜、春菜」
「んー?どうしたの?」
今、起きたように
演技をする私。
「ちょっと
出てくるから」
「え?今から?
どこに?」
「ダチんとこ。
そんまま仕事行くから
弁当とかいいから」
「あ、うん・・・
分かった」
分かった・・・
分かった・・・
分かるわけないじゃん・・・
遠ざかっていく
輝樹の車の音を聞きながら
一人、布団に潜り込んだ。