ナンパ男との恋3

変な雰囲気が漂う中、
あかりさんが

「何で、春菜が
ここに来たか
ほんとは
分かってるんじゃないの?」

輝樹に向かって
厳しい口調で問いかけた。

「はぁ?つーか
何で お前がここにいるのか
俺には理解できねぇんだけど?」

ダルそうな口調・・・


「何でだか教えてあげようか?
春菜が こんな夜中に
泣きそうなツラして
私の部屋に来たからよ。
そんくらい
いくら軽い男でも
彼氏なら分かるんじゃないの?」


・・・・・・・・


輝樹が黙り込み
私の顔を見上げると
目をそらした・・・


目をそらされると
どうすればいいのか
分からないよ・・・。


「輝樹・・・
今日は もう
帰ってこない・・?」

「・・・・・・」

「えっと・・・
それじゃ・・私、
帰るね・・
急に ごめんね。」


そう言うと
あかりさんの手をとり
外へ出ると
そのまま 来た道を引き返す。






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