ナンパ男との恋3
少し歩き進んだ所で
すれ違った車が
急ブレーキをかけたと思ったら
バックし始め
あかりさんの横で停車した。

「あれ?久保くん
いなかった?」

不思議そうな顔で
窓から ひょっこりと
首を出しながら
あかりさんの方を見ている。

「あー、さとるか。
こんなとこで何してんの?」

「何してんの?って・・・
あかりが久保くんに電話しろって言うからしたんじゃんか。」

「うん?で、何で
こんなとこに
さとるがいんの?」

「だぁかぁら、
電話したら
お前もこいって呼ばれたって
さっき電話で言ったじゃんか!」

「・・あぁ、そっかそっか。
そういえば
そんな事聞いたわ。」

「何かあった?」

「んー、別に」

「もしかして
あかり、今
久保くんと付き合ってんの?」

「まっさか!
あんな軽い男、
いくら私でも無理無理」

そんな思いっきり
否定しなくても・・・


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