ナンパ男との恋3

「気にしなけりゃ・・って・・
はぁ・・。
思いっきり他人事って感じするんだけど・・」

「だって他人事だもん?」

あ、あかりさん・・・・

「ところでさぁ、
さとる、あの女知ってる?」

「あの女って
久保くんの隣にいた人?」

「そうそう、見た事ある?」

「・・・いや?
初めて見る気するけど・・
何で?」

「知らないならいいわ。
誰か知ってるような人心当たりない?」

「だから、俺
そんな親しくないって・・
あー、もしかして
あの女の人と久保くんと
そのあかりの隣の子の三角関係ってやつ?」

「そんなとこ。
修羅場にでもなってくれれば
こんなコソコソ探りいれないですむんだけどね」

あかりさんの視線が突き刺さる・・・。

「でも、そんな怪しい関係じゃないんじゃない?」

「何で?」

「さっき・・久保くんに電話した時
ダチの親の店で飲んでるから
暇なら来いって言われたって言ったじゃん?
怪しい関係なら
俺まで誘わないんじゃない?
しかも、あんな店で飲まなくても
ラブホでも行けばすむ話じゃんか?」

さとるくんという人が
何だか 救いの神に見えてきてしまう。

「ばっかだねぇ、さとる。
やった後だったかもしれないじゃん?」

やった後って・・・・・

「あー、やる事やったら
まぁたしかに・・・」

あかりさんにかかれば
救いの言葉も
こっぱみじんだ・・・・。



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