ナンパ男との恋3
「そ、そうなんだ・・」
いとこくんに電話くるって事は
私とは 故意に連絡をとらないって証拠なわけで・・・・
少し期待してた部分に
ズシッと重く、重く
圧し掛かってくるダメージ・・・。
「春菜ちゃん?どうかした?
大丈夫??」
「大丈夫大丈夫、
そ、そうそう
その輝樹の仕事の場所教えてくれる?」
必死に平常心を取り戻そうとするけど・・・
「それは構わないけど、
ほんとに大丈夫?」
「もう~元気モリモリだし。あはは」
言葉が正しいのかすら
分からないくらい
自分を見失いそうになってしまう・・
「それならいいけど・・・・
じゃあ、送って行く途中で
先輩の現場教えるよ」
「え?そんな
送ってくれなくても
だ、だいじょうぶ。」
「そういうわけにはいかないって。
もう遅いしさ。
それに、先輩の現場
道の説明が難しいからさ」
「あ・・そうなんだ・・。
じゃあ・・・・
お言葉に甘えて・・」
とは言ったものの・・・
アパートに送って行ってもらったら
今住んでる家までの道順が
あやふやな記憶なおかげで
たどり着けるのだろうか・・・
ここからなら
来る途中のタクシーの中から
だいたいの目印を見つけたんだけど・・・
後先考えず行動するって
やっぱ
危険な行為そのものかもしれない・・・。