神様のおとした白いリンゴ
全身がフワフワとしていて、あたたかい。本当に心からの温もりを感じていた。
僕はまた¨白い夢¨をみていた。
ただいつもと違うのは………銀髪の少女が僕を抱きしめているとこだろうか。
青い花ではなく僕に惜しみない愛をふりそそいでいた。そもそも青い花も白い雪も無くなっていた。
「あなたが最後だから…………生きて」
昨日の夢で花に話しかけていた言葉を彼女は僕に言った。
そうかあの一輪の花は¨僕¨だったのかもしれない。
「あなたは呪われた青い花、生きるべき年月が極端に短い………悲しい呪い」
少々オカルトな類いの話しになってきた。
「私か本来いるべき明日へおつれします………」
「……うん」
流されるまま僕は返事をした。ただこの温もりをもっと感じていたいがために。