それでも世界はまわる -white snow-
シンフォニー5
シンフォニー5 いつかの夢に抱かれて
「おはよー」
七時三十八分。
そう言いながら理沙が慎吾と共に、美緒奈と智之、そして美佳のいる三年教室に入ってきた。
「おはよ」
「あ、美佳? ミオと智之君の間でなにやっとるん」
理沙が笑う。
二人共とりあえず鞄をそれぞれの机に置いてから、暖かいストーブの傍に来た。