それでも世界はまわる -white snow-
窓の外でしんしんと降りしきる雪。
水瀬中学校のシンボルでもある大きな桜の木も、雪に包まれて寒そうだ。

水瀬の冬は、とても深い。

その後クラスメイトたちが集まる頃には無事魔法も解けていた。

美佳は登校してきたばかりの恋人りおんに寄り添って、美緒奈の新たなおもちゃの話をする。二人の瞳は、幸せで溢れていた。

美緒奈と智之も、慎吾と理沙も、今日だけは人目を気にせず二人だけの時間をつくる。

そう・・・今日は、年に一度のクリスマスの朝。



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