それでも世界はまわる -white snow-
「おはよ。ミオとトモ君二人なんだ、邪魔して悪いね。
りおん君が来るまで寝とくけぇ、気にせんでや。ぶち眠いんよ」
言いながら自分の席に鞄を置く。
そしてストーブにほど近い葛原拓也の席に座って、机の上で腕を組んだ。
登校の時肩についてきたらしい桜の葉が、雪に濡れてぴたりと机に落ちる。
そのままそれに気付かない美佳の腕の下に、しおりのように隠されてしまった。
「りおん、早う来るん? 珍しいじゃん。愛じゃね、愛」
「またトモ君は余計なことを・・・」
「だってあいつも冬は大変だし」
りおん君が来るまで寝とくけぇ、気にせんでや。ぶち眠いんよ」
言いながら自分の席に鞄を置く。
そしてストーブにほど近い葛原拓也の席に座って、机の上で腕を組んだ。
登校の時肩についてきたらしい桜の葉が、雪に濡れてぴたりと机に落ちる。
そのままそれに気付かない美佳の腕の下に、しおりのように隠されてしまった。
「りおん、早う来るん? 珍しいじゃん。愛じゃね、愛」
「またトモ君は余計なことを・・・」
「だってあいつも冬は大変だし」