それでも世界はまわる -white snow-
美緒奈が思わず吹き出した。炎がゆらりと揺れる。

「あっはは、さすが少女趣味。言うこと違うね」

「わざとだってば・・・」

美佳は大げさに顔をうずめた。
会いたいというのが心底の願いではあるが、どうあがいても叶わない今は眠たさが先陣を切る。

「なに、眠いん?」

重いまぶたに気付いた智之が笑う。
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