それでも世界はまわる -white snow-
「早う寝たいんよー・・・」
美佳は美緒奈から安眠のパイをひとつ受け取った。
そのパイはきちんと一口サイズに分けてあった。ジャムなども見えないあたり味はなさそうだが、こんがりとしたキツネ色は美味しそうだ。
全部で二十個ほどあるらしい。個別に包みはなく、まとめて白い布袋におさまっていた。
その袋の表面にローマ字のエーとエヌが見えた。
はっきりとは見えないが、安眠、と書いてあるのだろうか。
ゆっくり眠れるのならば、美佳はパイを口へ運んだ。自分の不規則な生活のせいで今は一分であれ睡眠時間が欲しい状態だ。
美佳は美緒奈から安眠のパイをひとつ受け取った。
そのパイはきちんと一口サイズに分けてあった。ジャムなども見えないあたり味はなさそうだが、こんがりとしたキツネ色は美味しそうだ。
全部で二十個ほどあるらしい。個別に包みはなく、まとめて白い布袋におさまっていた。
その袋の表面にローマ字のエーとエヌが見えた。
はっきりとは見えないが、安眠、と書いてあるのだろうか。
ゆっくり眠れるのならば、美佳はパイを口へ運んだ。自分の不規則な生活のせいで今は一分であれ睡眠時間が欲しい状態だ。