それでも世界はまわる -white snow-
「りおん君来たら、ちゃんと起こしてやー」

つぶやきながら美佳は目を閉じた。
こくん、と飲み込んでからまだ数秒も経っていないのに深い眠りについたようだ。改めて美緒奈のアイテムには目を見張らされる。

美緒奈は、そっと美佳を覗き込んだ。
運動が苦手ながら剣道部を三年間続けて磨きのかかったナイスバディには不釣合いな、可愛らしい寝息が聞こえる。

「・・・美佳、ぐっすり寝とるよ」
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