それでも世界はまわる -white snow-
穏やかに微笑む山本先生を前に、美佳はくりんと首をかしげる。
一体なぜ? りおんは校長先生に呼ばれるような悪いことはしない性格のはずだ。
朝礼も抜けるような理由など到底思い付かなかった。

周りにクエスションマークがいくつも浮かんでいるような彼女を見て、山本先生は一層微笑ましく、床の方を指差した。

「美佳さんも」

さらに首の角度はきつくなる。

「え?」

自分も?
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