それでも世界はまわる -white snow-
美佳と潤は大声をあげて笑い出した。そして潤は美緒奈の肩を叩きながら言う。

「そんなんあるわけないろー? ミオ、だいじょぶ?」

「あー、ひどーい! そんなに馬鹿にするんなら、ひとつ食べてみんさいやー」

と、美緒奈は開け放たれた潤の口にそれをひとつ投げた。

美佳は含み笑いしながら口をもぐもぐさせる潤を見ていた。
若返るなんて有り得ない。
一か月と少し前まで自分が漫画のような体験をしていたことは、さておいてね。

「この週末にね、羽田に行ってきたん。そしたらお店見つけてさ。なんかあたしの興味をそそられるもんばっかだったんよねー。でもぶち高い! これなんか、二千五百円だよ?」
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