それでも世界はまわる -white snow-
一人残された美佳は先ほど渡された封筒を眺めているうちに、あのドキドキが復活してきたようだ。

そしてきゅっと胸に抱く。

(五日間も離れずにりおん君と二人っきりだなんて・・・)

思わず呟いてしまう。

「神様、こんな幸せをありがとう」


   *      *      *


一時間目開始七分前。

美佳は一人、一階トイレにいた。ひたすら鏡を見つめる。
< 48 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop