それでも世界はまわる -white snow-
と、ふと鏡に映っているのが自分だけではないことに気付く。

彼女はまるでギャグ漫画のように半身だけをトイレのドアに隠して、美佳を見つめていた。
しかしその目は獲物を狙うライオンのように鋭い気がした。

「・・・ミオ?」

美佳はその視線が気にかかった。一体どうしたというのだろう。
何か気に入らないことでもしただろうか。

妄想に入ると周りが見えなくなることは自分でも多少理解しているので不安になった。

< 50 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop