それでも世界はまわる -white snow-
考えながら鏡越しに目を合わせていると、美緒奈は突然ぱあっと笑い出した。

「美佳、聞いたよぉ。韓国。やっぱ楽しそうじゃね」

「ふっはぁ、当たり前じゃん!」

あまりに普通な美緒奈で、美佳はさっきの冷たい視線のことは一瞬で忘れてしまった。

「なんたってりおん君とずーっと一緒二人っきりだよ! 初めてのお泊り!
 枕投げとかしてぇ・・・それから喉の渇いた二人はルームサービスでシャンパンなんか頼んじゃったり。あ、もちろんノンアルコールね。
 ワイングラス持って、夜景を見ながら愛を語り合うんよ。美佳、世界一好きだ。
 ・・・なぁんてね! やだぁ!」
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