それでも世界はまわる -white snow-
ふと周りを見渡すと、そこには見慣れない風景が広がっていることに気が付いた。

初めて目にした黒板、机、椅子、窓に扉。教室の全てがいつもの学校とは違う。

席も一番前というのは変わっていないが、右隣に天然パーマで眼鏡の一見手厳しそうだが笑顔の可愛い少女が、左隣には最前列にいて後ろの人は黒板が見えるのかと不安になる百八十センチはあろうかという少年がいた。

そして、自分の着ている制服がブレザーに青いチェックのプリーツスカートであることが分かると、やっと理解できた。
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