それでも世界はまわる -white snow-
(・・・えっ、慎吾くんとあたし!?)

美佳の体中が下から上へ、ぞわっとした。突然後ろから肩に手をかけられた時のように。

「慎吾くんとあたしの子供っ!?」

「美佳」

慎吾がふっと微笑む。

「大声で確認しなくても分かってるよ、風吹くん。はっはっは」

「なんで、こんなことに・・・」

美佳の背中を一筋の汗が流れた。
漫画でしか見たことはなかったが、これが冷や汗だということはすぐに分かった。

しかし、それ以上は何も分からない。
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