それでも世界はまわる -white snow-
校長室の豪勢なファンヒーターの音と、慎佳の小さな笑い声が耳に入ってくる。
どうやらこの辺りは雪が積もらないらしい。潮風のせいだろう。それが窓を揺らす音も部屋に響いていた。
慎吾と校長は祝い金のことで少し押し問答しているようだ。
だがそれは美佳が落ち着くまでに十分な時間ではなかった。
「あれ・・・?」
「え? どーしたん、美佳?」
ゆっくり近寄ってきた慎吾を、美佳は見上げた。
どうやらこの辺りは雪が積もらないらしい。潮風のせいだろう。それが窓を揺らす音も部屋に響いていた。
慎吾と校長は祝い金のことで少し押し問答しているようだ。
だがそれは美佳が落ち着くまでに十分な時間ではなかった。
「あれ・・・?」
「え? どーしたん、美佳?」
ゆっくり近寄ってきた慎吾を、美佳は見上げた。